2017/04/24
カードローンは返済のコツを抑えておけば、普通に返済をするよりも利息を大幅に安く抑えることができます。
利息は少ないことに越したことはないので、これからカードローンに申し込もうと考えている方だけでなく、現在カードローンを利用中の方もぜひ参考にしてください。
まずはカードローンの利息が発生する仕組みを解説し、利息を上手に抑える返済のコツを紹介していきます。
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目次
カードローンの利息が発生する仕組みとは?
- 金利と利息の関係
- 利息が発生するタイミング
- 利息の支払い方法
ここからはカードローンの利息について、上記の3つのポイントに絞って解説していきます。
金利と利息の関係
金利とは元金に対して、どの程度の割合で利息が発生するのか表した利率を指します。
ローン商品には基本的に金利が設定されており、金利が年率20.0%のローンでは、1年後に元金の20%分の利息が発生することを意味しています。
金利には年利・月利・日歩など様々な表記方法がありますが、カードローンでは基本的に実質年率(保証料などあらゆる料金を含めた、一年間で発生する利息の割合)で表記されています。
カードローンの利息を抑えるためには、なるべく金利の低い業者を利用することが大切です。
カードローンの金利の仕組みについては、当サイトにあるこちらの記事でも詳しく解説しているので、もっと勉強したい方はぜひご覧ください。
カードローンの金利の仕組みと計算方法!低金利のおすすめカードローン
続いてはカードローンの利息が発生するタイミングについて解説します。
利息が発生するタイミング
カードローンの利息が発生するタイミングは、業者によって大きく異なります。
主要なカードローンの中で多いのは以下の3パターンです。
前月末時点での借入残高に対して発生 | 住信SBIネット銀行カードローン |
返済日時点での借入残高に応じて発生 | 三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」 |
前月返済日時点での借入残高に応じて発生 | みずほ銀行カードローン |
利息は元金と金利を掛け合わせて計算されるので、利息が発生するタイミングの前までに、元金を減らすことで利息を安く抑えることができます。
また中にはSMBCコンシューマーファイナンスのプロミスのように、日割りで利息が発生するカードローンもあります。
利用日数分だけ利息が増えていくので、そういったカードローンではなるべく早く完済することが大切です。
利息の支払い方法
カードローンの利息は、毎月の約定返済額から自動的に引かれるようになっています。
たとえば毎月の返済額が1万円で利息が3000円発生した場合、支払った1万円から利息分の3000円が引かれ、7000円が元金の返済に充てられます。
そのため毎月の返済額が低いカードローンでは、毎月の返済だけではなかなか元金を減らすことができず、返済も長期化してしまうので要注意です。
カードローンの利息を抑えるには随時返済がおすすめ!
カードローンの利息を抑えたいのであれば、毎月の返済以外にも随時返済を行うことが大切です。
カードローンの利息はこれまで説明したように、元金に対して発生します。そのため元金を減らすことが利息を抑えるうえで最も大切です。
毎月の約定返済では、返済額から利息が引かれてしまうので、元金を少ししか減らすことができません。
しかし利息が発生する前に随時返済を行えば、支払った金額をすべて元金の返済に充てることができるので、今後発生する利息を安く抑えることができます。
また追加返済をすることで早く完済することができ、利息が発生する期間が短くなるので、結果的に支払う利息のカットにも繋がります。
カードローンを利用しているあいだは、お金に余裕があるときには積極的に追加返済を行うようにしましょう。
10万円の借金(年率18.0%)を毎月2万円ずつ返済した場合と、随時返済で1万円・約定返済で1万円支払った場合の利息は以下の通りです。
2万円ずつ返済した場合
返済回数 | 毎月の利息 | 元金返済金額 | 返済後の元金 |
---|---|---|---|
1 | 1,479円 | 18,521円 | 81,479円 |
2 | 1,205円 | 18,795円 | 62,685円 |
3 | 927円 | 19,073円 | 43,612円 |
4 | 645円 | 19,355円 | 24,258円 |
5 | 359円 | 19,641円 | 4,616円 |
6 | 68円 | 4,916円 | 0円 |
合計 | 4,685円 |
1万円随時返済・1万円を約定返済に充てた場合
返済回数 | 毎月の利息 | 元金返済金額(約定+随時) | 返済後の元金 |
---|---|---|---|
1 | 1,332円円 | 18,668円 | 81,332円 |
2 | 1,055円 | 18,945円 | 62,387円 |
3 | 775円 | 19,225円 | 43,162円 |
4 | 491円 | 19,509円 | 23,652円 |
5 | 202円 | 19,798円 | 3,854円 |
6 | 53円 | 3,854円 | 0円 |
合計 | 3,817円円 |
約定返済のみ支払い続けた場合の利息の合計は4,685円、随時返済も行った場合の利息の合計は3,817円。
随時返済も行いながら返済した方が、毎月の返済額は同じでも868円お得になることが分かりました。
また今回は借入額が10万円と少額だったため差も小さいですが、借入額が増えるほど随時返済を行うことでお得になる利息は増えていきます。
カードローンの利息を安く抑えるには、積極的な随時返済が鉄則です。
限度額の増額で金利を引き下げることも可能!
カードローンは基本的に限度額が高くなれば、金利も下がっていきます。
限度額が高い=信用が高いということなので、優良金利で融資を受けることができるからです。
そのため限度額を増額させることができれば、現状の金利から引き下げることもできます。
カードローンは契約してからも増額審査に通れば、限度額を増額させることができます。
利息を少しでも安くしたいと考えている方は、限度額の増額を検討することをおすすめします。
金利の低いカードローンへの借り換えもおすすめ
毎月の利息が高いと悩んでいる方は、金利の低いカードローンへの借り換えもおすすめです。
カードローンの利息は元金と金利を掛け合わせて計算されるので、金利の低いカードローンは借り換えることで、利息を安く抑えることができます。
現在、消費者金融から借金をしているという方は、金利の低い銀行カードローンへの借り換えを検討してみることをおすすめします。
例として金利18%のカードローンから、金利10%のカードローンへ借り換えると、以下のように利息はお得になります。
金利18%のカードローンで10万円借りた場合
返済額 | 利息 | 返済後の元金 |
---|---|---|
10,000円 | 1,479円 | 91,479円 |
10,000円 | 1,353円 | 82,833円 |
10,000円 | 1,225円 | 74,058円 |
10,000円 | 1,096円 | 65,154円 |
10,000円 | 964円 | 56,118円 |
10,000円 | 830円 | 46,948円 |
10,000円 | 695円 | 37,643円 |
10,000円 | 557円 | 28,200円 |
10,000円 | 417円 | 18,617円 |
10,000円 | 275円 | 8,892円 |
9,124円 | 132円 | 0円 |
利息の合計 | 9,024円 |
金利10.0%のカードローンへ借り換えた場合
返済額 | 利息 | 返済後の元金 |
---|---|---|
10,000円 | 822円 | 90,822円 |
10,000円 | 746円 | 81,568円 |
10,000円 | 670円 | 72,239円 |
10,000円 | 594円 | 62,833円 |
10,000円 | 516円 | 53,349円 |
10,000円 | 438円 | 43,787円 |
10,000円 | 360円 | 34,147円 |
10,000円 | 281円 | 24,428円 |
10,000円 | 201円 | 14,629円 |
10,000円 | 120円 | 4,749円 |
9,124円 | 39円 | 4,788円 |
利息の合計 | 4,788円 |
金利18.0%のカードローンから金利10.0%のカードローンへ借り換えた場合、10万円の返済でトータルの利息は4,236円安くなることが分かりました。
低金利のカードローンへの借り換えは大きな効果があるので、返済に困ったときには借り換えを検討してみましょう。
複数の他社借り入れはおまとめローンで1本化!
現時点で複数の借金を抱えている方は、おまとめローンを使って債務の一本化をおすすめします。
カードローンは限度額が高くなれば適用される金利が下がる仕組みを持っているので、複数の業者から小さく借りるよりも、一つの業者からまとめて借りた方が金利は下がってお得になります。
2社以上の業者から融資を受けている方は、おまとめローンを利用して債務を一本化することをおすすめします。
消費者金融は総量規制に注意
消費者金融には総量規制とよばれる、貸付上限額の規制があるので注意が必要です。
総量規制は貸金業法で定められており、借入総額が年収の1/3を超える貸付を禁止しています。
借入総額には他社からの借り入れも含まれるので、すでに他の消費者金融などから借金をしている方は、消費者金融の審査には通りづらくなります。
総量規制は貸金業法によって定められているので、銀行カードローンは対象外となります。
そのため総量規制の上限に引っ掛かっている方は、銀行カードローンで借り換えやおまとめをするといいでしょう。
無利息期間を有効活用しよう
カードローンの中には無利息期間サービスを行っている業者もあります。
無利息期間サービスとは一定期間利息が発生しないサービスのことで、無利息期間のあるカードローンであれば、申し込みから一定期間利息なしで融資を受けることができます。
短期で完済できる場合は、無利息期間のあるカードローンを利用すれば、殆ど利息を支払うことなく完済することもできます。
無利息期間サービスを行う主なカードローンは以下の通りです。
- プロミス
- アコム
- アイフル
- ノーローン
- 新生銀行カードローン「レイク」
- ジャパンネット銀行カードローン
カードローンの無利息期間の活用法は、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
提携ATM手数料無料のカードローンもおすすめ
カードローンをお得に利用するためには、利息だけでなく提携ATMの手数料にも注目しましょう。
基本的にATMを使って借り入れや返済を検討している方は、手数料無料のATMを利用することでかなりお得になります。
手数料は108円~216円と一回で見ると安く見えますが、借り入れや返済のたびにかかると考えれば、結果的にかなりの金額になってしまいます。
金利が同じカードローンであれば、提携ATM手数料無料のカードローンを利用した方が確実にお得です。
提携ATM手数料が無料の主なカードローンは以下の通りです。
- 三菱東京UFJ銀行カードローン
- 三井住友銀行カードローン
- 新生銀行カードローン「レイク」
- オリックス銀行カードローン
当サイトが選ぶ利息が安い!おすすめカードローン!
最後に当サイトが選ぶ利息の安いおすすめカードローンを紹介していきます。
金利が低いカードローンや、無利息期間のあるカードローンなど、利息を安く抑えたい方におすすめの業者を紹介します。
三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」
金利 | 1.8%~14.6% |
---|---|
限度額 | 500万円 |
利息が発生するタイミング | 返済日時点での借入残高に応じて発生 |
返済方法 |
|
無利息期間 | なし |
三菱東京UFJ銀行カードローンのバンクイックは、限度額500万円で下限金利1.8%と非常に低いのが特徴です。他のカードローンであれば金利を1.8%まで下げるには、限度額を1000万円まで上げなければなりません。限度額ごとに適用される金利で考えると、バンクイックはかなりお得です。
新生銀行カードローン「レイク」
金利 | 1.8%~14.6% |
---|---|
限度額 | 500万円 |
利息が発生するタイミング | 返済日時点での借入残高に応じて発生 |
返済方法 |
|
無利息期間 | なし |
新生銀行カードローン「レイク」では、借入額5万円までは最大180日間無利息となります。少額キャッシングであれば利息を支払わずに完済することも可能です。借入額が5万円を超える場合でも、30日間の無利息期間サービスがあるので、利息を抑えたい方におすすめです。
プロミス
金利 | 1.8%~14.6% |
---|---|
限度額 | 500万円 |
利息が発生するタイミング | 返済日時点での借入残高に応じて発生 |
返済方法 |
|
無利息期間 | なし |
プロミスは初めての借入日から30日無利息になるだけでなく、会員ポイントを貯めて無利息サービスを交換することもできます。基本金利自体消費者金融の中では最も低いので、長期間の利用でも利息をお得に抑えることが可能です。
住信SBIネット銀行カードローン
金利 | 1.8%~14.6% |
---|---|
限度額 | 500万円 |
利息が発生するタイミング | 返済日時点での借入残高に応じて発生 |
返済方法 |
|
無利息期間 | なし |
住信SBIネット銀行カードローンのプレミアコースであれば、下限金利を最大0.99%まで引き下げることができます。銀行カードローンの中でも最も下限金利は低いので、審査に自信のある方にはおすすめです。