2017/04/24
いくらお金に困っているからといって、闇金だけは利用してはいけません。
闇金は貸金業法を守らないどころか、人間としてのモラルもありません。
一度利用してしまえれば、全財産が奪われるだけではなく、周囲にも多大な迷惑をかけてしまうので、絶対に関わらないようにしましょう。
今回ご紹介するのは、借金に悩んだあげく、闇金にまで手を出してしまったOさんの体験談です。
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目次
最初の借金はちょっとした見得から…
わたしが借金をしたきっかけは、ちょっとした虚栄心からでした…。
女性が多い職場で働いていたのですが、私の周りには実家や彼氏がお金持ちの友人が多くて、みんなブランドものばかりもっていたんです。
一方、私は自分の給料だけで生活している一人暮らしだったので、ブランド品なんて買えるわけがありませんでした。
ただある日、友人のうちの一人が、私が持っているバッグについて「Oちゃんのバッグは気軽に床に置けるからいいよね」って言ったんです。
本人に悪気はなかったと思うのですが、その言葉がどうしても頭の中から離れなくて…。
私はみんなから安物ばかり身に着けている女と思われているのかもしれないと、不安に思うようになったんです。
こうして私は銀行カードローンに手を出してしまいました。
最初に設定した限度額は20万円。全額使ってもボーナスで一括払いできる金額でした。
2年足らずで消費者金融からの借金が200万円を突破
こうしてブランド物のバッグを買ったのはいいものの、気持ちが晴れやかになったのは最初の1週間だけでした。
だってバッグだけはブランド物なのに、靴や洋服は安物だったんです。
これってブランド物を持っていない状態よりも恥ずかしい状態だな、って思うようになりました。
とりあえず洋服だけ、靴を一足だけ、それに似合うアクセサリーを一つだけ…。
季節が変われば新しい洋服を買わなければいけないし、去年来た服はもう着られないし。
そうこうしているうちに、私は完全な買い物中毒になってしまいました。
初めてカードローンを利用してから2年。
気が付いたら、銀行1社と消費者金融3社から、合計200万円以上の借金を背負っていました。
闇金と知りつつ電話をかけてしまった…
借金が200万円を超えると、毎月の返済額は5万円を超えるようになりました。
このあたりから、買い物どころか普段の生活すら厳しくなってしまいました。
何とか着なくなったブランド物を売って凌いでいたのですが、借金を減らすことは全くできませんでした。
人間って借金を背負っていると、本当に物事を正しく判断できなくなるんですよね。
何とかお金を用意しなければならないと思った私は、金融会社と名乗る業者に片っ端から電話を掛けました。
すでに正規の貸金業者からは借りられなくなっていたので、最終的には闇金と分かっていながら電話をかけてしまったんです。
お金を借りるまでは優しい対応
もっと怖い人が出てくるかと思いきや、電話に出たのは優しい語り口の男性でした。
私が借金で悩んでいることも親身に相談に乗ってくれて、店まで来なくてもお金を貸してくれると言ってくれたんです。
今住んでいるマンションの住所や、身分証明書は写真で書類を撮影してメールで送信。
あとは勤務先の連絡先などを教えただけで、審査は終わりました。
利息は10日で元金の5割。
今考えると高すぎる違法金利でしたが、そのときはお金を貸してくれるだけでありがたかったので、何度もお礼を言っていましたね。
5万円の借金が一瞬で10万円に
翌日には本当に口座へお金が振り込まれていました。
しかし5万円借りたはずが、振り込まれていたのは2万5000円だけ。
不審に思い電話をしてみると、1カ月分の利息(2万5000円)をあらかじめ差し引いて融資を行ったということでした。
でも私は返済日が迫っていたので、どうしても5万円必要でした。
すると「2万5000円追加で振り込むから、追加融資分も利息を払うように」と言われ、何とか追加で2万5000円振り込んでもらえました。
ただこれも闇金の常套手段なんですよね。
新たに振り込んだ2万5000円も利息を差し引いた金額だから、新たに5万円の融資を行ったことになると、あとになって闇金の人から言われました。
冷静になればめちゃくちゃな理論だと思いますが、そのときはただ現実から目を背けることに必死でした。
実家・会社・友人のもとへ嫌がらせの電話が始まる
そこから闇金へは2回利息を返済しましたが、3回目からは返済ができなくなってしまいました。
するとそれまで優しかった闇金業者の態度が豹変して、連日取り立ての電話が続くようになったんです。
電話に出ようものなら、怒号と誹謗中傷が続き、精神的にかなり追い詰められてしまいました。
暴力団関係の夜の店に売り飛ばすといった話や、臓器を売れといった脅迫が延々と続きました。
怖くなった私は携帯電話に出ないようにしていたのですが、そうすると今度は実家や会社にまで嫌がらせの電話がかかるようになりました。
こうしてすぐに私が闇金から借金していることは周囲に広がり、会社に働き続けることはできなくなってしまいました。
Oさんが実際に受けたいやがらせ
- 連日嫌がらせの電話が掛かってくる
- 自宅へ頼んでいない出前が大量に届けられる
- 住んでいるマンションに誹謗中傷が書かれたビラが貼られる
- 会社に複数の電話番号で嫌がらせの電話がかけられる
- 連日、深夜に部屋まで押しかけて騒ぎ続ける
Oさんは闇金を利用してから3カ月のあいだに、上記のようないやがらせを毎日受けていました。
その結果、精神的なストレスから体調を崩し、日常生活を送れない状況にまで追い込まれてしまったのです。
闇金に強い弁護士のおかげでようやく撃退したけれど…
連日の嫌がらせから、私は体調を崩してしまい、闇金業者にばれないように両親が紹介してくれた病院へと入院しました。
ただいつ彼らにここがバレてしまうのかと思うと恐ろしくて、なかなか安心して眠れることはできませんでした。
そんなとき、知り合いに闇金への対処に慣れている弁護士を紹介してもらえたんです。
その方から、闇金への借金はすべて無効にできるから安心しなさいと言われて、本当に安心しました。
そのあとは弁護士の方が闇金業者へ交渉してくれて、拍子抜けするぐらい取り立てもすっかりなくなりました。
ただ闇金からの借金は無効にできても、私には銀行と消費者金融から借りた200万円以上の借金が残されてしまいました。
これらの借金は弁護士の方にお願いして、債務整理手続きを進めています。
最悪の状態からは抜け出すことができましたが、職を失って200万円の借金を背負って、これからどうしようと毎日不安な状態が続いています…。
まとめ
Oさんは運よく良い弁護士に出会うことができ、闇金からの取り立てから逃れることができました。
しかし闇金業者によっては、弁護士が出てきてもしつこく取り立てを続け、命に関わる事件にまで発展するケースもあります。
いくらお金に困っているからといって、闇金を利用するのだけは絶対にやめておきましょう。